夏季オリンピック 報道の世界 Photo by アフロスポーツ

夏季オリンピック 報道の世界 Photo by アフロスポーツ

会期

2021年7月2日(金)~8月25日(水)
10時~17時30分

※本展示は終了しました。ご来場ありがとうございました。

休館日

日曜・祝日

※ 夏季 休業 ;8月 8日(日)~8月 15 日(日)
※詳しい開館日・時間はキヤノンギャラリーSホームページをご確認ください

会場

キヤノンギャラリーS

東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F
JR品川駅(2階)港南口方面より徒歩約8分
京浜急行品川駅より徒歩約10分

入場料

無料

主催

株式会社アフロ

後援

公益財団法人日本オリンピック委員会
国際スポーツプレス協会

本展は、夏季オリンピックの撮影を通じて、フォトグラファーが報道目的だけではなく、独自の視点で撮影した、普段報道媒体では皆さんのお目にかかる事がない写真も多く選んだ写真展です。アフロスポーツは「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成され、日本オリンピック委員会の公式記録の撮影を担当し過去大会のオリンピックでも様々なシーンを撮影してきました。数多くの報道媒体へ写真を提供し続けてきたフォトグラファー達の、1992年バルセロナ大会から2016年リオ大会までの作品を展示します。いつの時代も変わらない白熱するアスリート、時代とともに移りゆくスポーツシーンを楽しんでいただけたら幸いです。

■フォトグラファーよりメッセージ
 オリンピック史上はじめて延期となった東京オリンピック。56年ぶりが57年ぶりとなった2回目の大会ですが、実は日本人としてはじめて IOC 委員になった柔道の祖、嘉納治五郎の多大な尽力により、1940年に東京でオリンピックが開催されることに決まった矢先、第 2次世界大戦で返上となったことをご存知の方も多いと思います。私がオリンピックという言葉を初めて知ったのは1956年コルテナ・ダンペッツォ(イタリア)冬季オリンピックでアルペン種目の猪谷千春選手が銀メダルを獲得したというニュースでし た。オリンピックの本当の凄さを知ったのは中学校に入学したときの新入生体力測定で走り幅跳びが学年で1位だったのですが、県内では10位。それを聞かされた時、頭に浮かんだのはそれでは国内では 300位くらいだろう。そしてその中の 1 位だけがオリンピックに行けるという途方もない事実を思い知った時でした。

1964年東京オリンピックで私が見たかったのは100m のボブ・ヘイズや体操の小野喬ではなく、裸足の王者といわれたビキラ・アベベでした。彼になぜそれほど憑りつかれたのかは覚えていませんが、競技当日に国立競技場に入るコーナーのところに朝早くから陣取って、まるで偉大な哲学者のように淡々と走るアベベ、そしてその後方から首を傾けながら走ってきた円谷選手を目に涙をいっぱいためながらカメラのシャッターを押したのが私の初めてのオリンピック体験です。世界200以上の国から各国のトップアスリートが一堂に会して世界で誰が一番かを競うオリンピックほど面白い競技はありません。また 、大会選手団を通して各国の文化・豊かな民族色に触れられるのもオリンピックの楽しみだと思います。

オリンピックを撮影できるプレスカードを手に入れるのは並大抵のことではありません。私がようやくオリンピックを撮影できるようになったのは 1984年サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)冬季大会。夏季大会は 1992 年バルセロナ(スペイン)大会でようやく夢がかないました。それ以来オリンピックを撮影し続けており、 1998年冬季長野オリンピックの前に、アフロスポーツという撮影仲間の組織を作ってオリンピックに臨むようになりました。 それ以降、日本オリンピック委員会(JOC )の公式記録の撮影チームとしてアフロスポーツの仲間と共に撮影をつづけています。オリンピックごとに JOC 公式写真集を編集・制作し、出版という楽しい仕事も続けさせてもらっています。オリンピックの撮影は撮影以外のことはすべて忘れて毎日朝から深夜まで撮影に没頭し、寝るのはオリンピックが終わってからにすればいいと思ってしまうほど楽しい日々です。

私たちの 1 番大事な仕事はオリンピックに参加する全ての日本選手を漏れなく撮り、それをテレビや出版などの報道に使ってもらうことですが、 時間の隙間を見つけて極力自分のための映像を残そうという活動も忘れないで続けています。今回の写真展では日本選手の映像、時代時代のオリンピックの変遷、スポーツ文化の変遷、そして普段は見てもらうことがほとんどない私たちの思い思いの映像を合わせてみていただきたいと思っております。

アフロスポーツ 青木 紘二